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総合型地域スポーツクラブは、日本における生涯スポーツ社会の実現を掲げて、1995年より文部科学省が実施するスポーツ振興施策の1つです。
幅広い世代の人々が、各自の興味関心・競技レベルに合わせて、さまざまなスポーツに触れる機会を提供する、地域密着型のスポーツクラブのことで、現在全国に3500以上あると言われています。
私自身、埼玉県川口市を拠点にクラブを立ち上げたのが、2011年2月で後発組だと認識していますが、2011年以降もかなり増えました。
ただし、数が増える一方で、存続できないクラブも存在し、経営基盤の脆弱さが課題とも言われています。
そこで今回は、総合型地域スポーツクラブが一般的にどのように成り立っているかを明らかにしながら、今後経営基盤を安定させて自立していくには何が必要なのかを整理したいと思います。
※これまでの集客やコミュニティ運営、イベント運営などの実績の詳細はこちらにまとめています
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目次(下をクリックするとそれぞれの項目にとびます)
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1.総合型地域スポーツクラブの収益源
2.企画(サービス開発)
3.集客・情報発信
4.運営・場づくり
5.持続性を考える
1.総合型地域スポーツクラブの収益源
まず総合型地域スポーツクラブの代表的な収益源は、
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(1)会費
(2)助成金・補助金
(3)行政からの受託事業
(4)寄付金
(5)事業収入(本来事業からと非本来事業からの対価収入を含む)
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の5つと言われています。
(これは実際のところ、総合型地域スポーツクラブのみならず、分野を問わず非営利組織であればほぼ同じです)
まず(1)の会費については、
・月会費
・年会費
・都度払いの参加費
あるいは、これらの組み合わせなど、形態の違いこそあれど、スポーツクラブであればどこでも収益源の一つになっているでしょう。
ここで一つ問題点を挙げるとするならば、〇〇教室という感じで指導者がいる教室は、指導の価値が認められている一方で、サークルのようなエンジョイ形式の場は、安くて当たり前と思われがちな点です。指導の価値は認められても、場そのものへの価値が認識されにくいというのが日本の現状です。
個人的には、付加価値をつけられないかを実践しながら試行錯誤を続けています。
▶機能面での差別化が難しくなった時に感情的価値を高めていく方法
さてここからは、(2)以降の収益源に触れていきますが、あてはまるクラブとあてはまらないクラブがあると思います。
(2)助成金・補助金
こちらに関して、代表的な助成金となっているのがスポーツ振興くじ(toto)です。totoの売上の2~3割が地域スポーツ活動の助成に使われており、多くの総合型地域スポーツクラブがその恩恵を受けています。
最長で5年間受けられますが、この期間で基盤をしっかり作れるかがポイントです。
(私自身は、4年で完全自主財源に移行しました)
助成金に関する参考記事です↓↓
▶スポーツ関連団体が助成金を活用するためにおさえるべき3つのポイント
(3)行政からの受託事業
こちらに関して、行政発で立ち上がった総合型地域スポーツクラブも多くあるでしょうし、地域によって健康(介護予防)・子ども教育関連の事業などを行政から受託しているクラブもあると思いますが、メインとなってくるのは、指定管理事業です。
以前総合型地域スポーツクラブ関係者に話を伺った時に、会費収入だけで成り立っている例は聞いたことがなく、toto助成が終了した後でも成り立っているのは指定管理事業(公共施設の運営、公設民営)を受けているところという話を聞いたことがありました。
ただし指定管理は、3年や5年など、期限があるので、目指す形ではないなと思いましたし、今回のコロナ渦でリスクが露呈したと思います。
※補足ですが、行政から受託事業を受ける受けないに関係なく、地域を拠点にスポーツ事業をする上で、自治体職員のキーマンを見つけることは大事なことだと思っています。
自身の経験談として、最初は各部署に挨拶に行っても、反応は微妙で対応も冷たかったですが、立ち上げて半年くらいの時に地域のイベントで職員の方とフランクに知り合えたのは大きかったです。
(4)寄付金
こちらは、教育系や途上国支援、また国内外問わず、貧困層の支援活動を柱にしている団体(NPOや一般社団法人)で、寄付収入が収益源となっている組織は知っていますが、スポーツ系では聞いたことがありません。
行政からの視点も含め、社会課題と位置付けた時に、スポーツの優先順位は福祉などと比べて劣ってしまうのは、やむを得ない部分もありますし、課題とも言えます。
(5)事業収入
(1)~(4)までは、非営利組織ならではの収益源で、正直今後広げていく難易度は高いと思われますが、(5)はまだまだ未開拓というか可能性は大きいと思います。
そして私自身、総合型地域スポーツクラブをやりながら、こちらのwebメディア(こむすぽ)も含め、様々な事業を立ち上げてきましたが、
「前例のない取り組み」と言っていただくことがあったり、ネットを通じて問い合わせをいただくことも何度かあり、珍しがられてきました。
これまで続けてこられたのは、事業に必要なことを異業種の方から学んできたからになりますが、大事にしてきた考えは下記のようなものになります。
・値下げしない
・競合をスポーツの中ではなくもっと広く見る(余暇とか習い事とか)
・顧客理解の専門家になる
・すでに売れているサービスからコンセプトをずらす
・異業種の人と交流する
以降で掲載している内容も、異業種からの学びを自ら実践して、積み重ねてきたノウハウが主になりますが、最後までお読みいただけますと幸いです。
※記事の中には、1年以上前に作成したものもあり、今となっては多少変わってきているところもあるかもしれませんがご容赦ください
2.企画(サービス開発)
スポーツで地域活性化するための出発点は、まず何をやるか?です。
同時に、6W2Hと言われるようにWhat(何を)だけでなく、
Who(誰が)/When(いつ)/ Where(どこで)
Why(なぜ)/Whom(誰に)/How much(いくらで)/How(どのように)
といった項目を明確にしておくことが重要です。
これらが明確になると、告知文も書きやすくなりますし、慣れてくると、企画と集客をセットで考えられるようになってきます。
それでは、地域の現状も踏まえ、どんな企画が相応しいのか?
下記の記事を参考にしてください。(気になるところだけで構いません)
※補足として、一つ企画して当たればいいですが、当たる確率はそう高くないので、複数の企画を同時につくって走らせるのが最善だと思っています
◆マクロ編
▶真の地方創生を実現するためにスポーツが果たし得る3つの役割
◆ミクロ(イベント企画・具体的内容)編
▶誰でもスポーツが楽しめるようになる3つの新たな動き
―2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて
▶球技大会種目に適したスポーツレクリエーションの種類と継続的に開催する理由
コロナを見据えた内容としては、下記も参考にしていただければと思います!
▶withコロナ時代におけるDoスポーツビジネスのあり方
3.集客・情報発信
企画が固まったら、次は集客(情報発信)です。
・Facebookからの集客が落ちてきていた
・直接お誘いを続けることに限界を感じた
・セールスに時間をかけたくなかった
・倒産する原因の7割以上が販売不振ということを知った
上記のような実感から、勉強をして本腰を入れるようになりましたが、まずは対象者を明確にすることが重要になってきます。
対象者というと、一般的に男女や年代で分けがちですが、志向性などで絞ることなども可能です。
また集客と一言で言っても、
「直接会って宣伝する」「チラシを作って貼ったり置かせてもらう」「メディアに紹介してもらう」
など様々な方法がありますが、現代においてインターネットは強力な集客ツールです。
そんなインターネットを使った集客法を紹介しています。
▶インターネットで集客したいスポーツ事業者が最低限すべき3つのこと
情報発信に関しては一番と言っていいくらい大事にしてきました。
SNSは、mixiに始まり、Twitter、Facebook(Facebookページ/Facebookグループ)、インスタグラム、YouTube、LINE、
そして、その他にも
アメブロ、note、メールマガジンなど。
より多くのメディアを使えば使うほど、
見ている層も異なるので、幅広くコミュニケーションをとることができます。
うまくいくものもあれば、うまくいかないものもあり、常に試行錯誤が続いています。
そして情報発信は、裏のテクニックがあるというわけでもなく、
地道に取り組んで試行錯誤を繰り返すものだとも痛感しています。
最後に、総合型地域スポーツクラブ特有の問題点としては、手広くやりすぎてターゲットに効果的に伝えられない状況が生まれやすいと思いますので、個人的には
・Facebookグループ⇒スポーツ経営者
・アメブロ⇒子どもイベンター
・インスタ⇒子どもスポーツレクプランナー
・youtube⇒ボールの投げ方インストラクター
というように、事業(肩書き)ごとにSNSを使い分けて発信するようにしています。
※その他参考記事
▶アジア初開催のブラサカ世界選手権、盛り上がりを支えたSNS分析
4.運営・場づくり
企画が決まって集客ができれば、あとは当日を迎えるのみですが、そのあたりの段取りは、下記のようにエクセルなどを使ってスケジューリングしておくことがおススメです。
そして当日の場づくりでも、
「初参加の方が多いので、アイスブレイクタイムを設けよう」
「あの方は初心者ですと自己紹介していたけど、予想以上に上手なので、チームを修正しよう」
「男性が多めなので、女性に優しいルールを導入しよう」
など様々な工夫をすることが可能です。
それでは具体的にどんな工夫ができるか、下記の3つの記事でまとめています。
◆(当日に修正も可能な)場づくり編
▶スポーツレクリエーションやゲームを通じてチームワークを高めるための3つの仕掛け
▶ダイバーシティカップに見る、これからのスポーツイベント(場づくり)に求められる3つの要素
▶初心者からラグビー経験者まで一緒になって楽しめるルール設計とは?~2019年ラグビーW杯日本開催に向けて地域でできること~
運営に関しては領域が幅広いですし、やればやるほど正解がないなとも実感していますが、下記の記事も参考になりましたら幸いです。
◆運営編
▶コミュニティで初参加者の心理的ハードルを下げ、満足度を高めるためにやるべきこと
▶個人参加型のスポーツコミュニティで効率的に連絡のミスマッチやキャンセルを防ぐ方法
▶スポーツサークル・コミュニティ内の交流に必須な名札のあり方とは?
※バドミントンの参考記事▶消耗したバドミントンシャトルをスポーツレクリエーションに活かす方法3選
5.持続性を考える
ここまで企画から運営までの一連の流れについて紹介しましたが、事業として(仕事として)やる上では、持続性を考えることも大切です。
そして実際にやっていくと、
「ノウハウ(教えるスキル)がない」
「お金がない」
「つながりがない」
「集客できない」
「リピートしない」
「仕組み化できない」
など様々な壁にぶちあたります。
それでは持続性を考える上でどんな観点が必要なのかをいくつかに分けて紹介します。
(1)マインドセット編
「今の仕事をする上で必要なスキルは?」と質問をされた時に、スキルよりマインドと答えさせていただいています。
総合型地域スポーツクラブでは、様々な志向の方を受け入れてきた分、
いろんな意見やクレームをいただく立場にありますが、そこで重要なのはやっぱりマインドだと思います。
そしてこのマインドをどのくらい重要視しているかですが、
今は”マインドセットカレンダー”というものを活用させていただいて、日々見るようにしています。
参考記事▶インプットよりアウトプット、スキル・方法論よりマインド~(地域)スポーツ界に足りないもの~
またマインドに関しては、2017年1月~原田メソッド(目標達成メソッド)を学び、その年に原田メソッド認定パートナーを取得。
大谷翔平選手が活用していることでも有名になったオープンウィンドウと長期目的目標設定用紙を2018年は1年間で6回作成しましたが、
これらのツールの使い方なども今後要望があればお伝えしていきたいと思います。
(2)経営・収益化編
ここ1、2年はこちらが主の課題となっていましたが、
仕組み化で言えば、理念の再構築やマニュアル整備など、そして収益という観点で事業体質(ビジネスモデル)を見直すことの重要性も痛感しました。
そして、
・提供している商品(サービス)がNeeds商品なのかWants商品なのか?
・対象となる層が誰なのか?
・「手軽軸」「商品軸」「密着軸」のどの戦略でいくのか?
など、考えるべきことはきりがないので、なるべくシンプルに考えたいとは思います。
またファイアンスの観点は、経験も乏しく詳しくありませんが、その分、他の皆さんにインタビューもさせていただきましたので、▶こちらを参照ください。
最後に下記の記事は、起業初期の頃から考えていたことでもあるので参考になればと思います。
参考記事▶総合型地域スポーツクラブが助成金に頼らず自立していくための3つの方向性
参考記事▶【地方創生に関心がある方へ】「スポーツ×地域」を仕事にする時に知っておくべき3つの視点
そしてリピートという観点では、他の皆さんにも書いていただいた▶サークル運営に関する記事を参照いただければと思います。
(3)その他(問題提起など)
以前はよく問題提起の記事を書いていました(笑)
いずれも古いので、「暇で仕方がない!」という時に限って
読んでいただければと思いますが、また改めて時間を見つけて
記事をブラッシュアップしていきたいと思います!
▶きゅぽらスポーツコミュニティのような活動を全国に増やさなくてはならない理由
▶引越した先でまずスポーツコミュニティを見つけられることが当たり前の社会に!
▶スポーツ指導者の配置とコミュニティの創造は共存できるのか?
こうして実践しながら、ノウハウを体系立ててきましたが、
・webメディア「こむすぽ」とFacebookグループの運営
・コミュニティの集客や運営に関するオンライン講座の提供
・講座・講演の開催(外部講師役としても可)
という3つのサービスを現在提供しています。
主はもちろん、総合型地域スポーツクラブの経営で川口か川口周辺に住んでいるのに知り合いがあまりいないという方や運動不足を感じている方たちに対して、スポーツや交流できる機会を提供することですが、そんな中で運営を担う側、支える側の方たちに対するサービスをなぜ提供しているのか?は下記のような経緯があります。
全てはソーシャルベンチャースタートアップマーケットに参画できたところから
きゅぽらスポーツコミュニティ(総合型地域スポーツクラブ)は、団体立ち上げ当初から、スポーツ×地域活性、スポーツ×ソーシャルビジネスという切り口での活動を意識的に行い、内閣府が行う地域雇用創造事業(ソーシャルベンチャースタートアップマーケット)としても採択いただきました。
この社会起業家プラットフォームが、社会起業に関心ある層の方たちにとっては比較的有名であったこと、さらに全国に存在する総合型地域スポーツクラブの中でインターネット上の情報が充実しているクラブが当時少なかったことから、他地域から「活動の様子を見学したい」「これまでの取り組みの話を聞いてみたい」という方々が定期的にいらっしゃっていました。
こうした動きを通じて感じたことは2つあります。
一つは、総合型地域スポーツクラブは全国に存在するものの、スポーツ×地域活性、スポーツ×ソーシャルビジネスという切り口での取り組みと関連する情報が一般的に不足していることです。
特に総合型地域スポーツクラブに関して言えば、スポーツの専門性はあっても、地域に対するリテラシーやソーシャルビジネス的発想が不足しているとも感じました。(私自身の取り組みに対して斬新と言っていただくことが何度もありましたので)
そしてもう一つは、見学に来られた方の関係性がその場限りで終わってしまうことがほとんどでもったいないなということです。
また私自身も最初に経験しましたが、何かを始める時に仲間の存在は重要ですし、活動の立ち上げをサポートしたり、逐一情報交換できるプラットフォームがあったら喜ぶ方もいるのではないかと考えました。
勉強会⇒webメディア、ツール開発⇒講座・講演機会の増大という2つの流れ
そんな経緯で2013年にはソーシャルスポーツ会という勉強会を都内で月1回の頻度で開催し始めました。
毎回平均10名近い皆さんにご参加いただき、現状の地域スポーツ界の問題点などが出されました。と同時にほぼ毎回初参加の方もいらっしゃいましたので、同志も増えていきました。
ただし回数を重ねていく中で、月1回開いていた勉強会を「これを内だけで閉じたものにしていてはもったいない」と思うようになりましたし、勉強会では参加してくださる数名の間にしか、気づきや学びが広がらず、変化の起こしづらさも感じました。
そこでwebメディアをつくれないかという発想が出てきました。
一方、勉強会主催⇒webメディア立ち上げという動きと同時並行で、これまでのスポーツ×地域活性、コミュニティづくりの取り組みのツール化にも着手しました。
具体的には、【交流型スポーツ企画運営ガイド】や【子ども向けイベント企画設計マニュアル】といったツールです。
そしてツールの完成により、スポーツ×地域活性をテーマとした講演や講座の開催もわずかではありますが、増えました。
具体的には以下のようなものになります。
◆川口市盛人大学「社会起業ビジネスコース」にて事例発表(2013年1月・約35名に向けて1時間)
◆(スポーツマネジメントに興味を持った)大学生が主催するイベントにて活動紹介(2013年2月・約20名に向けて15分&交流会)
◆文京区主催「ソーシャルイノベーション」にて事例発表(2013年7月・約20名に向けて15分&グループワーク)
◆荒川区主催「コミュニティカレッジ」にて事例発表(2014年1月・約20名に向けて30分&グループワーク)
◆㈱エンパブリック主催「コミュニティスポーツ企画設計講座」の講師(2014年7月・3名に向けて1.5日)
◆埼玉県内の自治体職員を対象とした研修内で地域活動事例紹介(2014年7月・約15名に向けて1時間&グループワーク)
◆㈱エンパブリック主催ワークショップ「地域・組織づくりとスポーツ」で話題提供(2014年11月・3名に向けて1時間&ディスカッション)
◆明治大学の地域活性化システム論でゲストスピーカー「NPO活動の現実と課題」(2014年11月・約30名に向けて90分)
◆(一社)彩の国SCネットワーク会合の中でインターネット集客事例を発表(2015年11月・約10名に向けて1時間・対話形式)※インターネット集客に関する参考記事はこちら
◆スポーツ関係者が集う「みんスポ・ソーシャルドリンクス」にてスポーツ×地域活性化のプレゼン(約20名に向けて10分&交流会)※当日の様子はこちら
◆スポーツ庁委託事業川口市内スポーツクラブ紹介イベントのパネルディスカッションで司会兼コーディネーター役(2015年12月・約50名に向けて8分&パネルディスカッション進行)
◆東京都中小企業診断士協会内スポーツビジネス研究会にてゲスト講師として総合型地域スポーツクラブでの取り組みを紹介&話題提供(2015年12月・約1時間&ディスカッション)
◆NPO法人スポーツ業界おしごとラボ「すごトーク」にて「総合型地域スポーツクラブ起ち上げ」をテーマでお話(2016年5月・約1時間&ディスカッション)
◆関東ブロッククラブネットワークアクション2016セレクトセミナー「ITを活用した広報術」担当(2016年9月・40分×2回)
◆富山県体育協会主催「地域スポーツクラブスキルアップ研修会」第1回【これからの地域スポーツに必要なこと】担当(2016年11月・150分)
これからの展望
こうした流れを経て今がありますが、改めてスポーツ×地方創生、スポーツ×ソーシャルビジネスの取り組みはまだまだ少ないですし、一般的に情報を得にくい状況があります。
このことは、【スポーツ×地方創生×ソーシャルビジネス】という名前のfacebookグループの方で定期的に入会希望者がいることからも実感しています。
登録者は、総合型地域スポーツクラブ関係者を始め、
・スポーツツーリズム関係
・スポーツライター
・スポーツコミッション
・フィットネスクラブ関係者
さらに、大分トリニータや松本山雅や阪急阪神ホールディングス、千葉ロッテマリーンズ、BリーグVリーグなどプロスポーツ関係者も含め、スポーツに関わる様々な業種の方が集まってきてますし、
エリアも、関東、関西、名古屋、仙台はもちろんのこと、北海道、新潟、富山、長野、今治、山口、福岡、熊本、大分、さらにアメリカやカナダ、フィンランドなど、各方面から参加していただいており、
自分自身にとっても、新しい発見の多いコミュニティとなっています。
そして2020年2月には、関東だけでなく、関西でも会合を開催させていただきました!
そしてコロナ渦で、オンラインイベントを15回以上開催してきました。
しかしながら、これまでの場はどちらかというと、浅く広い場になってしまっていて、地域課題を共有したり、マネタイズの課題が出てきても、その先の場(より深く、どう解決していくかを考える場)を用意できていませんでした。
そこで今後は、下記の3つを活動の3本柱としていきたいと思います!
1.人材マッチング
人材マッチングでは、指導者、プロボノなど、関心ある方たちを適切にマッチングできればというのと、雇用までできない団体同士で人材のシェアを進めていけたらと考えています。
2.可視化勉強会(仮称)
可視化勉強会(仮称)では、ロジックモデル、ソーシャルインパクトボンド、ロビイングなど、様々な手法を知り、社会の動かし方を深められたらと考えています。
3.地域スポーツビジネスモデル研究会(2021年3月~始動)
研究会を通じては、地域課題や社会課題解決のための持続的な事業アイデアが生まれ、関わる人(担い手)が増えていくことにつながればと思っています。
※具体的に、小資本から始められるビジネスモデルを、7種類22分類に体系立てているものをベースに深めていきます
<こんな方におススメです>
☑現在スポーツや地域関連事業に携わっているが、行き詰まりを感じていたり、新たに展開していくべく、新しいモデルや仕組みを考えたい方
☑地域スポーツや関連する事業を立ち上げたばかり、またはこれから携わっていく上で、現場の理解を深め、思考を広げたい方
◆コミュニティを通じて目指している世界
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◆これまでのコラボレーション事例
https://bit.ly/2QcQngo
・鹿屋体育大の実習生を、きゅぽらスポーツコミュニティ、ふじみ野ふぁいぶるクラブ・Iクラブ(稲城総合型地域スポーツクラブ)の3クラブで連携して受け入れ
・医療に精通しているメンバーと、プロスポーツチームのファンになることで健康寿命が延びるプラン(仕組みづくり)を協働提案中.
・その他、メンバーにスピーカーになっていただいてのイベント開催やマッチング多数(直近のテーマはスポンサーシップ)
石井 邦知(ISHII Kunitomo)
2011年2月に埼玉県川口市を拠点に総合型地域スポーツクラブきゅぽらスポーツコミュニティを設立。
主に(フットサルやバレーボール、バスケなどの)チームスポーツと(異業種交流、国際交流などの)テーマを掛け合わせた活動からスタートし、その後もスポーツ×地域活性・まちづくり・ソーシャルビジネスの領域で事業を展開。
具体的には、親子向けのコミュニティをつくったり、▶地域スポーツ事業者のためのコミュニティ(通称こむすぽ)を主催する他、子供会やPTAなどの地域コミュニティに向けて、スポーツレクイベントを実施するなどしている。
また主催している”異業種交流(YORIAI)フットサル”を通じて、輪が広がり、まち活かし会社・NCS株式会社(空間運営等)を2018年に設立、代表取締役。
☆プロフィール詳細はこちら
今回はさらっとまとめましたが、この度、【地域密着型コミュニティづくりの実践法】という電子書籍kindle版を出版しましたので、よろしければご覧ください!
https://www.amazon.co.jp/dp/B09KN8FGZR/ref=sr_1_1
☆現在運営している主なwebサイト
・総合型地域スポーツクラブ「きゅぽらスポーツコミュニ
http://
・きゅぽらスポーツコミュニティ facebookペー
https://www.facebook.com/
・スポーツの新しい価値を発信するwebメディア「こむ
https://comspo.net/
・子ども向けイベント企画運営×運動遊び
http://ameblo.jp/
☆ラジオ出演した時の音声はこちら(各回3分)⇒第1回/第2回