まとめ記事

チームスポーツがさかんに行われている地域を増やす

以前朝日新聞では、「市民とスポーツ」というテーマの全国世論調査を公表しておりましたが、そこにスポーツを”している人”と”したい人”の具体的な種目のベスト10が掲載されていました。

ランキングの詳細は割愛させていただきますが、
上位にきている種目として、”している人”は、
・ウォーキング
・ゴルフ
・ジョギング・ランニング

“したい人”は、
・水泳
・テニス
・ジョギング・ランニング
といずれも”個人スポーツ”が上位3位以内にランクされていました。

一般的に大人が「スポーツをする」と言ったらフィットネスクラブという感覚もあると思いますし(特にしたいで一番になっている水泳をやるとしたらフィットネスクラブになるでしょう)、最近人気のスポーツツーリズムも、マラソン・ランニングがメニューの主流と言えます。

一方で子どものまわりでは何が起きているのか?
少子化によるチームスポーツ機会の減少という問題です。
特に地方では廃校が増えていますが、それと同時に1校あたりの子どもの数が減っているケースも多く、部活を縮小するというケースもあります。
現時点では”合同部活動”という形で複数の学校が一つのチームを作って出場するというケースで対処しているケースが多いものの、長期的にはそうもいかなくなる可能性が0ではないと思われます。

こうして大人も子どももチームスポーツをする機会が減っているというのが一つの問題意識としてあります。

“チームスポーツ”というのは必ずしも球技のみならず、もっと身近なところでは、幼稚園や保育園でリレーをやるところ、やらないところと分かれるそうです。
元々リレーはどこでもやっていたでしょうが、安全面を考慮してリレーではなく、全員一斉にスタートしてかけっこをするというところも増えてきているようです。

このような流れからも個人的にはこのスポーツの個人化という近年の傾向が、コミュニティの崩壊や希薄化というよく言われている地域課題と密接に絡んでいるのではないかと思っています。(町会も高齢化しているとよく言われますが、毎年続けてきたソフトボールやバレーボール(ママさんバレー)を続けるか否かという岐路にたたされているところが全国的に多いのかもしれません)

ただチームスポーツであれば、チームワークがよくないと勝てませんし、自然とまわりの人とコミュニケーションをとる量も増えると思います。そしてお互いに支え合って取り組むという達成感も感じられると思います。

フットサルこそ、民間のフットサル施設が頭打ちになるくらい数が増えて、フットサル人口も確実に増えている印象がありますが、バレーやバスケットのような体育館でしかできないスポーツは、予約するのにも(調べるなどの)ハードルが高いし、気軽にできる環境はないに等しい状況です。

バスケの場合、体育館が無料開放されている日があるようですが、安全面を考えて個人対個人で試合をやることが禁止されていますし、バレーの場合、フィットネスクラブでできるところもあるそうですが、「バレーをやる」方に意識が集中しすぎてスパイクが決まってもチーム内で一緒に喜ぶことがないなど不自然な雰囲気が生まれているという話を聞いたこともあります。

主催者側という立場でも、チームスポーツは人数を集めるリスクもあり、主催しづらいと思いますが、きゅぽらスポーツコミュニティでは今後もチームスポーツ活動に重点的に取り組み、地域全体のチームワーク力が着実に高まっていく流れに結びつけて、チームスポーツがさかんに行われる地域を増やしていきたいと考えています!