以前、こむすぽの連載企画「社会人スポーツサークルの今」にも登場した、すこっちスポーツクラブ(兵庫県神戸市)が11月13日と27日、チャリティイベント「テニすこっち」を開催しました。初めての試みです。
村田和隆(地域スポーツクラブ代表)
2回のイベントで16000円を寄付
イベント名が「テニすこっち」となったのは、「ドリームテニス~発展途上国に図書館を~」というプロジェクトと共催にしたためです。この「ドリームテニス」は、チャリティテニスイベントを通して発展途上国に図書館をプレゼントするプロジェクトを行っています。
ドリームテニス代表の三川翔氏の「集まった寄付金で2013年6月にネパールに図書館を設立された」という話に刺激を受け、普段活動している体育館でテニスのチャリティイベントを共催することを思いつきました。
13日は初心者の部として、ボールと触れ合うことを目的に行い、27日は経験者向けにダブルスでゲームをしました。
Facebookやブログで募集し、13日の初心者の部では9人(大人7、子ども2)、27日の経験者の部には大人5人が参加。普段の活動では参加費は1000円ですが、今回は2000円にし、うち1000円を寄付しました。2回のイベントで合計16,000円を寄付しました。寄付金は2015年4月に起きたネパール大震災で壊れた図書館の修繕費の一部として使用される予定です。
寄付金はドリームテニスを通じて、チャリティ団体「Room to Read」に渡ります。同団体は、寄付金の使用用途に関する透明性や財務状況が高く評価されており、チャリティナビゲーターにおいて2006年以降毎年4つ星を獲得している団体です。これは数あるチャリティ団体の上位1%に入るそうです。
寄付金がどのように使われたかをFacebookやブログで報告することで、寄付した方の理解が深まり、発展途上国の問題点に意識を向けるきっかけとなるのではないかと思います。チャリティの目的がはっきりしていないと、参加者から「何のためのイベントなんだろう?」と思われるので、目的や趣旨は事前にしっかりと伝えて理解してもらう必要があります。
テニス以外のスポーツでもこうしたイベントは開けます。世界や社会に目を向けるきっかけとして、スポーツを通したチャリティイベントは有効だと感じました。
村田 和隆(MURATA Kazutaka)(すこっちスポーツクラブ代表)
1982年滋賀県生まれ、小学校で体操競技、中・高6年間は棒高跳びに没頭(このためニックネームは「ポール」)。神戸大学発達科学部でスポーツ科学を学んだ後、筑波大学大学院体育研究科へ。現場でスポーツの楽しさを教えることができる職を求めて大阪YMCAへ。その後、神戸市スポーツ教育協会にて親子体操教室や子供のドッジボール大会の企画・運営、総合型地域スポーツクラブの育成支援事業に携わり、現在すこっちスポーツクラブ代表。
https://www.facebook.com/skotchsports