インタビュー

主宰者自身、やりたいこと・目標が明確になりました――【連載】社会人スポーツサークルの今(2)

 

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●今回お話を聞いた方

村田 和隆さん(団体職員、すこっちスポーツクラブ代表)
1982年滋賀県生まれ、小学校で体操競技、中・高6年間は棒高跳びに没頭(このためニックネームは「ポール」)。神戸大学発達科学部でスポーツ科学を学んだ後、筑波大学大学院体育研究科へ。現場でスポーツの楽しさを教えることができる職を求めて大阪YMCAへ。のちに現職である神戸市スポーツ教育協会に転職。市立中央体育館に配属となり、親子体操教室や子供のドッジボール大会の企画・運営、総合型地域スポーツクラブの育成支援事業に取り組む。

http://skotchsports.com/ https://www.facebook.com/skotchsports

●代表を務めるサークルの情報

すこっちスポーツクラブ
・ 設立年月 14年4月
・  参加人数 15人くらい
・ ホーム 神戸市立中央体育館
・  スポーツの種類 バドミントン、卓球、ゴムバレー、ボルダリング、スラックライン、フィールドアスレチック

 

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「このスポーツならやってもいいかな」と思って欲しいから複数種目に取り組む

――どのように集客していますか? 集客でこだわっていることはありますか?

Facebookとブログを使っています。アピールしているポイントは、誰でも気軽に参加できるということですね。「自分もやってみたい」「楽しそう」と思ってもらえるよう工夫をこらしているつもりです。

――代表になった経緯・設立した経緯は?

神戸三宮にあるカフェバー店主が始められた「すこっち」がきっかけです。名前の由来は、「健やかな生活を目指す人達」を略したもので、健康志向の方々が集まるイベントです。自分もこのバーに時々行っていたことから、頼まれたというわけでもなく、気づけば興味があった自分がやっていたという感じです。いろいろなところで、「体を動かしたいけど、なかなか機会がなくて……」という話を聞いていたので、そういう方々に機会を提供したいなと思いました。

――複数のスポーツを行っている理由はありますか?

人によって興味のある種目は様々だと思っているからですね。活動に複数のスポーツを取り入れていれば、そのなかで「これならやってみたい」と思ってもらえる種目に出合えるのではないかと思ったからです。自分自身がいろんなスポーツを体験したいと思っていることも理由ですね。

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――運営していて大変なことはありますか?

場所の確保が一番難しい点ですね。ボルダリングやフィールドアスレチックは場所が決まっているのですが、バドミントンをするための体育施設はなかなか空いておらず、定期的な活動が難しいですね。

――一番大変だったエピソード、やっていてよかったと思えたエピソードは?

知り合いのお寺でリラクゼーション系のイベントをしたとき、「ポールさん(私)のおかげでいろんな人に集まってもらえてうれしい」と言われたことがありました。自分もとても素敵な場所だと思っていたので、参加者にもその良さが伝わり、お寺の方にも喜んでいただけたのはうれしかったですね。活動を続ける中で、いろいろな人を幸せにできていると実感できることが、やっていてよかったと思える瞬間です。

――代表者の役得(ここは匿名でも)はありますか?

自己紹介の時に「スポーツクラブの代表をしています」と堂々と言えることでしょうか。あとは、実は参加してくださった女性とお付き合いさせていただき、結婚することになった点でしょうか(笑)。

――運営側から見て、こんな参加者はいやだ!ということはありますか?

そうですね、「楽しくみんなでワイワイやろう」という雰囲気が嫌いだという人は、なかなか一緒にやっていくのは難しいかもしれませんね。

――今後こうしたいということがありましたら教えてください。

毎週何曜日の夜といったふうに決めて活動できるようにしたいですね。もしくは月4回は定期的に活動をしていきたい。

――運営していて、サークル以外で役立ったことはありますか?

ワクワクすることに敏感になったと思います。自分がやりたいこと、目指したいことが明確にもなりました。これからも「スポーツの楽しさをたくさんの人に伝える」ということに取り組んでいきたいと思っています。

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<編集部コメント> 場所の確保というハードルを逆手に取った興味深い活動

学生時代に取り組んだ体操や陸上競技の経験を活かしやすい種目を行いつつ、「これならやってみたい」と思える新しい種目も積極的に取り入れており、立ち上げてまだ1年にも関わらず、バランスがとれている印象を受けました。 また、場所の確保が大変とのことですが、ボルダリングやフィールドアスレチックなど体育館以外の場所で行う活動をしていたり、お寺でイベントをやっていたりと、(場所の確保というハードルを)逆にプラスに変えられているとも感じました。