コミュニティ

金魚すくいで使う「ポイ」を作ってみた(金魚はすくわないけれど) ——水鉄砲合戦遊び(イベント)の裏話

山田宗芸(サラリーマン)

 

「ポイ」はどうやら1種類じゃないらしい

 8月17日の午後、埼玉県川口市にある神社の敷地、社務所で「水鉄砲合戦&こどもフリーマーケット」のイベントを行いました。

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このイベントは、「あそつく」というプロジェクトの一環。「遊びを一緒につくる」の略で、メンバーの誰かが遊び(企画)を提案して、賛同者がある程度集まったら実現します。一個人、一家族だけではなく、何組かの家族や個人が集まって大勢になってこそ楽しめる遊びをすることが目的です。過去には、「餅つき&羽根つき」「お話会&クッキング」などのイベントを行いました。

当初、合戦の的(マト)は金魚すくいで使う「ポイ」を予定していました。

そもそも「ポイ」という言葉を知らなかたほどで、どこで買えるのか、いくらくらいするのか検討もつきませんでした。いろいろ調べたり探したりしたところ、「どうも種類が複数あって強度が違うらしい」「Amazonで200枚単位で売ってるらしい」ということが分かりました(ちなみに「5号」が普通の厚さ・強さで「6号」は薄いそうですが、普通ってどれくらいなんでしょう?)。

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打ち合わせでは“水鉄砲合戦経験者”から「マトを頭上ポイにすると、危ないのではないか?」 とアドバイスがありました。確かに最近の水鉄砲は“超強力”です。至近距離で打たれて、水とはいえ目に入ると危ないかもしれません。その経験者は「両肩に付けた紙風船」をマトにして、潰れた数を競い合ったそうです(騎馬戦みたいですね)。

紙風船の値段を調べたり、試したりしたのですが、「頭上も両肩も目に入るリスクは変わらなくない? 顔に近いよね?」という疑問もよぎり、「お腹にマトを作ろう」ということになりました。

どういうマトにするかを話し合ったところ、「身体の前後に和紙を張り付けて濡れたらダメ」などいくつかのアイデアが出されました。最終的には、「コップに薄い紙をつけてマトにし、胴体の前後に着けてもらう」ことで決まりました。

この“薄い紙”もいろいろと試作しました。まず「ティッシュ」、そして「犬散歩用トイレペーパー&トイレットペーパーダブル」、そして「トイレットペーパーシングル」……。これらの紙をかぶせた紙コップに穴を開けてひもを通し、胴体につけます。穴の位置やひもの長さなど試行錯誤を重ねて、結果がこれ。

どーん。

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“ポイっぽい”マトができました。苦心作です。

しかしいざ当日使ってみると、子どもが動くとコップにかぶせた紙の的が外れてしまい、結局意味をなしませんでした……。

イベント終了後の反省会では、(一番苦労して、試作を重ね準備に時間をかけたマトが)全然意味なかったね~」と自然とみんなから苦笑がもれました。

と、恥ずかしまぎれにイベントレポートを書いてみましたが、参加して頂いた皆さんには、ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいです(軽い気持ちで書いたのではなく、苦労が徒労に終わりましたが、「反省を活かして次はガンバロウ」という、前向きなチームの雰囲気を伝えたくて書きました)。

そんなチームでイベント運営ができるのも、ボランティアならではだなぁ、と思いました。

取り組みの詳細はこちら

PROFILE

yamada
山田 宗芸 YAMADA Muneaki

普通のサラリーマン。2児の父。子どもを授かったことによりプロボノ/地域貢献に興味を持ち始める。浦安の療育NPOや、藤沢のダンスを通じた子育ての立ち上げなどを応援しながら、地元川口で石井邦知さんの活動を支援している。