レポート

男女一緒にプレーできるボールゲーム 「コーフボール」––アラフォーライター・スポーツ体験記②

浅野慎二(エンジニア)

ドリブルのできないバスケットボール

「コーフボール」というスポーツをご存じでしょうか。ご存じない方は、どんなスポーツか想像がつきますか? “コーフ”とはオランダ語で“かご”。オランダ発祥のボールゲームで、ヨーロッパを中心にプレーされています。「かご」という単語が入ることからも想像がつくように、バスケットボールに近いスポーツです。

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出所:日本コーフボール協会

バスケットボールと大きく違うのは以下の3点です。

1.ドリブルができない
ドリブルができず、パスでボールをつなぐパスゲームです。

2.ゴールの周り360°どこからでもシュートができる
写真の通りバスケットゴールのようなバックボードがないのでゴール裏からでもシュートが狙えます(ボードがないので逆にシュートがとても難しい)。

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3.男女が同じコートに立つ
男性4人、女性4人でチームが編成されます。

この中でもコーフボールの一番の特徴は、3番の男女一緒にプレーするということがだと思います。男女でバスケットをプレーすることを想像すると、女性プレイヤーは「男性からマークされるとドリブルなんてできない」と思われるかもしれませんが、そこは安心。「コーフボールは異性でのマッチアップ」が禁止されているからです。つまり男性は女性にマークについてはいけないのです。逆に女性も男性をマークできません。

男女がハンデなしで一緒にプレーできるスポーツなんて他にはテニスや卓球のミックスダブルスくらいしか思い浮かびません。実際プレーしてみてもこの感覚がとても新鮮に感じました。

図・筆者図・筆者

 

アジアオセアニア大会、香港で8月23日まで開催中

私が参加した体験会はコーフボールクラブ東京主催だったのですが、このクラブからは日本代表が何人か選出されています。体験会のあとの懇親会で日本代表選手とお話しました。代表といえども日本においてコーフボールはマイナースポーツですから、スポンサーなど簡単につくワケもなく世界大会といえども旅費などは実費だそうです。それでもコーフボールが好きだという気持ちだけで活動を続けている選手たちの表情からは、充実感が溢れていて羨ましさも感じてしまいました。

そんな日本代表メンバーが現在、香港でアジアオセアニア大会(8/17~8/23)を戦っています。協会のHPFacebookなどで結果は随時更新されると思います。こんなマイナースポーツをフォローして、今後の成長する姿を追いかけるのもまた楽しいのではないでしょうか。  

 

プロフィール 浅野慎二 ASANO Shinji

浅野 慎二浅野 慎二

1974年生まれ。スポーツ好きのITエンジニア。仕事の傍らヒューマンアカデミーの『スポーツマネージメント講座』修了。もっと気軽にスポーツを楽しめる世界を目指し活動中!!