自宅でやってるトレーニングの話。「マラソンなんて一生しない」と言っていた筆者が、ひょんなことから、40歳でいきなりフルマラソン(東京マラソン)を走ることに。本番は2015年2月22日。短すぎる本番までの準備と苦悩の記録。
濱田 優(こむすぽ編集部デスク)
第2回 「答えはお尻」の巻
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第2回 「答えはお尻」の巻
Qちゃんこと高橋尚子さんのマラソン教室に参加した。
あいにくの雨で屋内だったが、じ・つ・にタメになった。本当に出てよかった。
もともとQちゃんファンで、彼女の姿は過去に何度かマラソン大会で見ている。マラソン大会の写真撮影で妻が入賞したため、自分もかなり近くまで行ったことはあるのだけれど、ここまで近いのは初めて。
教室の参加者は30組くらいいた。応募資格は、10kmくらい走ったことはあるフルを走りたい初心者ランナーということだった。実は自分は10kmも走ったことはなかったのだけれど、Qちゃんに会いたいなと思い、外れるだろうと高をくくって応募したら当選してしまったのだった。
当日学んだことや面白かったことを思いつくところで列記すると、
- (フォームのまったく違う)Qちゃんと野口みずき選手の共通点
- 背筋の重要性(現役時代、Qちゃんはマッサージの時間のほとんどを背中に費やしていたそうだ)
- 具体的なトレーニングの仕方
- 身体の各部位のストレッチの仕方
- マラソン初心者向けの戦略(序盤の走り方)
- フォームで気をつけること(目線など)
- 終盤、疲れて足が動かなくなっても、腕は意外に振れること
- アップをしても7分経てば効果がゼロになること
- スタートラインの前で待たされる間、狭いスペースでできるアップの仕方
など。このほかにもたくさんあった。
参加は無料にもかかわらず記念撮影も握手もできたし、さらにいうと本までプレゼントしてもらえた。主催者がギャラは払っているから当然といえばそうなのだが、わずか数時間で実にたくさんの貴重なインプットがあった。メモは取れなかったので、「覚えきれないなぁ」と焦って、「帰りにQちゃんの本をAmazonでポチろう」と思っていたので、Qちゃんが「プレゼントします」と言った瞬間、とても嬉しかったし、他の参加者たちからも歓声があがっていた。
高橋尚子のランニングパーフェクトマスター―Qちゃんと一緒にハッピーランニング! (スポーツ・ステップアップDVDシリーズ)
posted with ヨメレバ
高橋 尚子 新星出版社 2010-02
この本はすごくオススメだ。自分は一度教室で直接、話を聞いている分、ただ読むよりも早く理解できるような気はするが、もちろん、読むだけでも参考になるし、DVDがついているのもありがたい。150ページ超のボリュームで、写真もたくさん。モデルは使わず彼女自身が実際に走ったりトレーニングしたりしているところが映っている。「もう二度と作りたくない」と会場でQちゃんは言っていたが、それもうなずけるほど手がかかっている(自分が編集だと考えると、ちょっとげんなりするかも…というくらい)。
さらに、当日は数十人の参加者がいた(さらにいうと1日2回やったとのこと)のにもかかわらず、全員分にサインをしてくれていた。記念撮影ではしっかり、ちゃっかりQちゃんの横に陣取った。
教室でQちゃんが、
「筋トレの基本は、腹筋・背筋・腕立ての3つと言われますが、マラソン選手はもう1つ加えて4つを基本と考えてほしい。その一つが何か分かりますか?」
と聞いていた。すぐには思いつかなかったのだけれど、言われて納得した。
答えは「お尻」だそうだ。
いわく、お尻を鍛えることで骨盤のブレがなくなり、フォームが安定する。ランニングに適した腰の使い方ができるようになるとのこと。また脚の筋肉と上半身をつなぐ役割もあるといい、かなり重要な位置づけのようだった。
当日、お尻を鍛えるエクササイズについても習った。寝そべってテレビを観ながらでもできるので、教室の後もちょくちょくやるようにしている。
お尻を鍛える日が続くなかで、ジョグで使っているアプリRuntastic GPS ランニング&ウォーキングからこんなアプリの案内がきた。
Butt Trainer。そう、お尻トレーナーである。
こちらのアプリはまだダウンロードしていないが、やはりお尻は重要なのだなぁと改めて感じた。
お尻を鍛えるエクササイズはほそぼそと続けているし、あわせて軽い腹筋もやっている。腹筋の仕方も教室で習ったのだが、このやり方だと回数が少ないのに、すごく効くようで、数回やっただけで苦しくなる。
腹筋・背筋・腕立て・お尻。
マラソンランナーの皆さんはこの4つを鍛えましょう。
12月23日までの走行距離
38.5キロ(延べ8日)
東京マラソンまで あと
61日
次回予告「年末年始。1年で最も怠惰でいい時期に私はどう過ごしたか!?」