コミュニティ

Webで集客したいスポーツコミュニティが最低限すべき3つのこと

地域スポーツクラブの8割がホームページをまったく更新していない――。

これは公益財団法人東京都スポーツ文化事業団が昨年度まとめた調査によるもので、「(更新を)全くしていない~月に1回程度」という回答が全体の80%を占めていました。

専門家でもないのにネット集客講座を開催した理由

地域スポーツ事業者にはホームページ管理運営が浸透していないのでしょうが、更新頻度を増やしたり、しっかりと構築したりすることで、集客面でより良い効果が出せます。
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私が埼玉県川口市を拠点に運営している総合型地域スポーツクラブ「きゅぽらスポーツコミュニティ」では2015年あたりから、ホームページの改善を進め、多い時で月35人前後、少ない月でも20人以上の新しい方にバドミントンやバレーボールなどのスポーツに参加していただけるようになりました。
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ホームページを通じて申し込んだ方は20代~40代・50代まで幅広いのですが、一つ分かってきたのは、「川口(とその周辺)には住んでいるだけで地域とはそれ以上の関わりを持っていない」方が多い傾向にあることです。川口のような東京のベッドタウンでは「地域のつながりが希薄」という課題を抱えているところが多いでしょう。
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こうした傾向から、一クラブの新規参加者が増えたということにとどまらず、「(スポーツを通じて)新旧住民関係なく交われる新たな地域像をつくっていける」「一つのソーシャルビジネスモデルになり得る」とも感じました。

そこで川口にあるコワーキングスペースを利用して、2015年5月から8月まで毎月1回ずつ初心者向けインターネット集客講座を自ら開催し、その後も総合型地域スポーツクラブ関係者が集まる会合でお話させていただきました。

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講座の参加者が一番知りたかったこと

講座は「現状把握」と「情報発信」を主なテーマとして構成しました。

「現状把握」とは具体的に、解析ツールを活用してどのような検索ワードで自社のホームページにたどりついているのかを知る方法やその他自社や市場の現状把握をするために有効な無料ツールを紹介しました。

一方、「情報発信」では、web上で発信する内容の選び方や表現手段の話をしました。

これまでの参加者の合計は30人ほどですが、意見は以下のようなものでした。

・なんとなく知っていたことをより具体的に知ることができてよかった
・解析ツールが昔とだいぶ変わったようで参考になった
・現状を把握できていないということに気づけた
・ホームページやfacebook、ツイッターに関する新しい知識を得られてよかった
・話を聞いていてインターネットでの集客の必要性を痛感した

やってみて分かったのは「集客法のプロセスはわかったが、費やせる時間は限られている。何を優先的にやればよいのかを知りたい」と思っている方が多いということです。

この本音は冒頭に挙げた、「ホームページの更新が月1回程度」の地域スポーツ事業者も同様かもしれないと思いました。「最初の一歩を提示することが重要」と気づかされました。そこで今回、私が重要と考える一歩目を3点紹介します。

時間が限られた中でも最低限取り組むべき3つのこと

1.ホームページのQ&A(よくある質問)を充実させる

直接でも電話でもメールでも、質問を一つひとつ掲載し、それに対する回答を盛り込む。それにより時間の効率化をはかれますし、丁寧な印象も与えられます。

質問を一つひとつ掲載したことで、質問されることが激減し、いきなり申し込みということが増えました。

2.スマホでどのように見られているかをチェックする

ホームページの更新自体はパソコンですることが多いでしょうが、今はパソコンより、スマホで情報収集する割合のほうが高いです。
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「パソコンで見た時は一番上に表示されていても、スマホで見た時は一番下に表示されている」といったこともよくありますので、実際に確認をして見え方が異なることを知り、そこから対策を講じることが重要です。

3.タイトルをしっかり考える

ホームページのタイトルもあれば、1記事ずつのタイトルも含まれます。

どんなに内容が良くても、入り口となるタイトルがよくなければクリックされません。つまり見てもらえません。検索で引っかかりやすいキーワードや興味をひく言葉を入れましょう。

書きためてある記事があるのでしたら、そのタイトルを修正するだけでも、見てもらいやすくなる可能性がありますし、最初の一歩目の改善としておススメです。

追伸

現在、独立10年目突入記念として、
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これまで9年間、
コミュニティをやってきた経験を踏まえ、

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石井 邦知 ISHII Kunitomo

 

2011年2月に埼玉県川口市を拠点に総合型地域スポーツクラブきゅぽらスポーツコミュニティを設立。

個人参加型のバドミントンやバレーボールを主催したり、子供会や学童保育から依頼を受けて、全国で子ども向けイベントやボールの投げ方教室を開催している。(これらの集客のメインをWebで行っている)

2018年7月に、YORIAI西川口も運営する法人NCS株式会社を同世代の経営者5人で設立。

その他、東京都中小企業診断士協会内スポーツビジネス研究会、富山県体育協会、明治大学商学部、埼玉県自治体職員向け研修、総合型地域スポーツクラブ関東ブロック会議、文京区や荒川区が主催する公開講座などで登壇歴がある。

学習領域は、スポーツクラブマネジメント、コミュニティマネジメント、インターネットマーケティングなど。