藤田大介(心理カウンセラー)
「本日で77回目の参加です」
これっていったいなんの数字だと思います?
この77回とは、埼玉県川口市の総合型地域スポーツクラブ「きゅぽらスポーツコミュニティ」が主催する異業種交流フットサルに私が参加した回数です。ほぼ毎月2回のペースで参加して、今年で3年になります。
いつも仲間たちと楽しい時間を過ごしていますが、実は私、スポーツが苦手です。運動能力は低いし、学生時代を振り返っても人並みにできた種目は一つもなし。さらに高校をでてからは、ロクに運動もしていませんでした。
しかも、サッカーはもっぱら観るのみで、フットサルに関しては全くの未経験。そんな私が30代になってなぜフットサルを始め、そしてなぜ3年間も続けられているのか? そこにはいくつかの理由があるんです。
スポーツが苦手な私がフットサルを続ける理由
1.健康のため
まず、分かりやすい理由としては健康のためですね。実際、体を動かしている方が、普段の仕事でも疲れづらいように感じます。さらに、定期的な運動はリフレッシュにもつながり、心の健康も保てます。カウンセラーとして私は「心と体はつながっている」と考えており、そのどちらも健康になれるフットサルは最適な健康法となっています。
2.いろいろな人と出会うため
また、いろいろな方と出会えるというのも、スポーツの大きな魅力ですよね。きゅぽらスポーツコミュニティはチームではなく交流会なので、毎回、職種も年齢も様々な方がいらっしゃいます。そういった方たちから日々刺激を受けられるのはとても貴重な経験です。あと、一緒にスポーツをすると親密になるのが早いように感じますね。
「ダメな自分もさらけ出し笑えるか」
恥をかくことの大切さ
汗を流して心と体の健全を図り、人との出会いによって刺激を受ける。上記の2つは、スポーツやフットサルに打ち込む多くの方が考えることとほとんど同じでしょう。しかし、ここからの3つの理由は、もしかすると、私自身がストレス専門のカウンセラーをしていることと関係してくるものも含まれるもしれません。
3.「好き」に挑戦するため
大人になると、好きかどうかより上手くできるかどうかで物事を選ぶようになりますよね。私もそうでしたし、振り返ると幼い頃からそうでした。好きを選ぶ力は、自分で自分をハッピーにする力です。ストレスに強い方は、自分の「したい」を大事に生活されている方が多い気がします。何か理由をつけてやらない選択をしそうな自分もいますが、それに打ち勝ち、いつだって自分で自分を喜ばせてあげられる自分でいたいと思っています。
4.「苦手」な中で貢献するため
私に運動能力やフットサルのスキルがあれば、それでその場に貢献できるでしょう。しかし、それらがなくても貢献するにはどうしたらいいか。これって重要だと思います。仕事でもプライベートでも、いつもいつも自分のスキルが活かせる訳ではないですもんね。積極的に話しかけたり、盛り上げたり、手伝いをやったり……。プレー以外でどうしたら場に貢献できるか、いつもそこには頭を使って参加しています。こうした目に見えない力は、どんな人間関係でも自分の居場所を作る力となり、ストレス軽減につながります。
5.恥をかくため
お金と時間を費やして、恥をかきにいっています。できることばかりやって褒められてばかりだと勘違いしてしまいますし、成長は止まります。それが怖い。たくさん恥をかいてもめげずにトライし続ける自分や、色んな方々のアドバイスに耳を傾けられる自分でいたいのです。先日も上手な方からアドバイスをもらえました。プレーに戻ると余裕がなく、まだ活かせてはいないのですが、アドバイスを喜べる自分はいたのでホッとしました。「ダメな自分もさらけ出し笑えるか」は、カウンセラーとしていつもクライアントさんに目指していただいているあり方であり、だからこそ自分も常にそうありたいと思っています。
と、こんな理由があり参加しているので、下手なりに得るものはたくさんありますし、とても楽しめています。今後も続けて次は「100回」「5年」を目指したいですね。そして、少しずつでも上手くなれるよう、これからも頑張りたいと思います!
藤田 大介(FUJITA Daisuke)
1980年埼玉県生まれ。心理学スクールでの講師やNPO法人の設立運営、精神科クリニックでのカウンセリングを経て、2014年独立。現在、精神科でのカウンセリングの続けながら川口市にて「話の聴き方練習会」を主催。その他心理学セミナーも行っている。
https://twitter.com/dfsoudan