今週は、スポーツツーリズム推進機構や笹川スポーツ財団主催の会合に参加してきましたが、まちづくり関係の会合などと比較して、基本的にスポーツ関係の会合は(参加者同士の)対話形式がありません。
(だからこそ対話型のソーシャルスポーツ会を開催していたわけですが・・・)
著名人やそれに相当する方が講演する形式がほとんどで、”話をする人”と”それを聞く人”という関係になります。
個人的にはいい情報収集機会になりますが、逆に言うとその程度で大したインプットはできないでしょう。
それでも著名人がゲストで来られるとなれば、それなりに参加者が集まってしまうわけですが、こういう形式を繰り返しても大きな変化が生まれそうな気配は感じられません。(問題提起などをしているのはよいと思うのですが)
そこで(特に学生の皆さんに)お伝えしたいのが、’アウトプットしてこそ真のインプットになる’ということです。
(それでもインプットし続ける方が全体の8割とも言われているそうですが・・・)
アウトプットというのは、「(聞いたことを)誰かに伝える」というところからスタートしてよいと思いますが(これはすでに大半の人がやっているかもしれませんが)、できれば「ブログを書く」や「イベント・勉強会を開催する」というオープンな形式が望ましいです。
ではなぜアウトプットしてこそ真のインプットになるのか?
一つにはアウトプットというのは適当にすることはできないわけで、アウトプットするにはそれなりのインプットが必要になります。
例えば、アウトプットするとなれば、その裏付けとなるような統計データを探すようなこともしますし、自然と各方面のアンテナをはるようにもなってきます。(その場で思いついたことを発するのもアウトプットだと思いますが、この場合アウトプットの内容がまとまっていなければそれは不十分と言えます)
もう一つは、アウトプットすることで(知人も知り合いでない人も含めて)まわりからの反応が得られる点があります。
例えばブログを書いたとしたら、その内容に対して「おもしろかった」や「共感した」と言われれば自信にもなりますし、反対意見などをいただいたとしても、またそれで新たな気づきが得られるでしょう。
そしてさらに、調べるには時間のかかる有益な新しい情報が集まってくる可能性もありますし、結果的に大きなインプットにつながります。
私が見ている限りでは、細かにSNSでアウトプットしているような学生も限られますし、インプット重視の方向でアウトプットが決定的に欠けているような感じを受けます。
そして今回もう一つお伝えしたいのは、スキル・方法論習得よりマインドを備えることの方が重要ということです。
これは今まで自身であまり考えたことはなかったのですが、先日大学生に、きゅぽらスポーツをどのように運営しているか?など方法論の質問をあれこれ受けたときに、回答する内容のほとんどがマインドの要素を占めていたという経験をしたことも一つにあります。
実体験としてはっきりと言えるのは、今の自身のようにハイリスクで責任ある立場をとると、朝昼晩と常に頭がまわり考え続けるようになり、
(方法論を知っているかどうかは関係なく)自然とアイデアが出てくるということです。
したがって方法論を伝えたところで、大して身にならないのではないかと思ってしまいます。
もし立場をとってみたり、○○をやるというブレない軸をつくれれば、方法論は後からでも身につくのではないかというのが持論です。
‘アウトプットとマインド。’
この2つは分かっているようで分かっていなかったり、分かっているけど行動には移していないというケースが多いのではないでしょうか?この2つが備われば専門性も身につくと思いますし、成長も速いと思います。
その先に全体として(地域)スポーツ業界の変革も加速していくのではないかと思っています!