2014年6月のオープンから1周年を迎えた「こむすぽ」。この1年を振り返り、今後の展望について話し合うオフラインミーティングが、2015年6月26日夜、東京・池袋で開催されました。
PVランキング1位はまさかのあの記事
前半は1年間を振り返り、後半はこれからの「こむすぽ」について意見交換をしています。1年間の公開された記事○本のうち、石井編集長より、ページビューランキングが発表されました。そのうち上位3本を紹介しましょう。
第3位は「W杯南ア大会のスタジアムが今どうなっているか、ご存じですか?」(2014.10.29公開)でした。
東京オリンピックを2020年に開催することになり、現在国立競技場の改築が話題になっています。オリンピックに向けてインフラ整備もそうですが、その後のことも真剣に考えている証左なのかもしれません。
第2位は「“青学っぽさ”こそが優勝の理由――卒業生が語る青学、箱根駅伝初優勝の意味」(2015.1.28公開)です。
この記事はタイミングが良かったと考えられます。箱根駅伝の青学優勝という時事ネタと重ねて記事を提供することができました。大学スポーツは面白いコンテンツがありつつも、世に出てない記事が沢山ありそうです。
また、その記事は、OBを中心に興味を持つ人がいそうですね(大学あるある的な要素です)。
東京六大学野球の慶早戦のポスターの制作裏話が宣伝会議のウェブメディア・アドタイに取り上げられたことなどが関連して発言されました。
栄えある第1位は、「なぜ日本の家にはプールがないのか?」(2014.9.3公開)です。
掲載期間が長いこともありますが、こむすぽへの流入を解析すると、いまでも「家」「プール」といった言葉で検索して訪問してきている人が多いようです。
ミーティングでは、「バスケットゴールやゴルフなど、『家で〇○』などのシリーズ記事に発展していけるのでは?」「せっかく、家でプールの記事にPVが多いのだから、関連記事を増やしたほうがいいと思う」といった意見が出されました。
そのほか、こむすぽサイトの「セッション数の推移」、「流入経路」、「キーワード」といったアクセス解析の結果が資料によって報告されました。
上位に入った記事は、掲載期間が長いことがPVを稼いだ理由の一つでしょう。期間を区切れば、連載「はじめてのUNDOKAI アフリカへ往く」などが上位に入ったのではないでしょうか。
どういう人に、どういう情報を届けるメディアなのか
この1年、編集部、そして外部のライターが、それぞれ興味があることを書いてきました。週1更新を目標に掲げ、「好きなことを書いてください」と呼びかけました。もちろん「こむすぽ」ですから、スポーツや運動にあ関連するものです。ただし、専門のライターではない人に「何か書いてください」といってもなかなか書けません。そこで具体的なテーマを設定して書いてもらうようになりました。
ミーティングでは、記事がバラエティに富んでいることから、それが「散漫な印象を与えている」という指摘がありました。また、会場では参加者から、「メディアとは媒体。どういう人に、どういう情報を届けたいのかを見つめなおしては」という本質に立ち返った問いが提示されました。
集まった皆さんと石井編集長で意見を出し合いました。集まった意見を抜粋すると、
【どういう人に】
- 初心者/スポーツを始めたいと思っている人
- 大学スポーツに興味がある人
- スポーツの裏事情に興味を持っている人
- 子ども持つ親御さん
- 地域コミュニティの担い手、これから参加/立ち上げようと思っている人
【何を】
- HowTo(道具選びや体験談など)を
- 3か月ごとに決めたテーマ記事を
- シリーズもの/連載ものを
- 地域のリアル/コミュニティ活動の参加の動機付けとなる情報を
- 社会面/経済面で掲載されるスポーツ記事を
1年を経て、「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」に微妙な差が生まれてきたことも事実です。今後、「こむすぽ」が掲げる方針については、あらためて石井編集長を中心に再定義しようということになりました。
終了は22時ごろ、まだ雨が降り続いていました。
ミーティング後は、懇親会を兼ねて1時間、楽しいお酒を飲みました。
「スポーツの新しい価値を発信するwebメディア こむすぽ」では、ライターや編集に興味のある方、スポーツへの参加、スポーツの価値など、伝えたい事がある方、投稿記事を募集しております。
勉強会(オフラインミーティング)参加、投稿記事など、興味のある方は、こちらよりご連絡ください。https://comspo.net/contact
過去のオフラインミーティングの記事
- 2015年4月24日 「アフリカへ往ったUNDOKAI報告会」
- 2015年3月20日 「スポーツサークル運営の秘訣とこれからのあり方を考える」
- 2015年1月30日 「スポーツで社会にインパクトを与えるためのIT(主にSNS)活用法を考える」
- 2014年11月7日 記事は誰でも書けます。ネタは誰でも持っています――ライター講座レポート
- 2014年9月24日 「危険を判断できない子供を生んでいる」――スポーツ活動の現場で感じた問題点
- 2014年8月1日 「こむすぽ」がめざすものが分からない——ミーティングで参加者から鋭い指摘
- 2014年6月20日 遊びも、部活も。身体を動かすのが“スポーツ”——オープン記念イベントで指摘された「こむすぽ」の問題点