スポーツレク

小学生のボール遊びに工夫を~子供の投げる力の向上に通ずる3つの遊び方とコロナ影響下での自宅での練習法

石井邦知(こむすぽ編集長)

子どもの投げる力が伸びない理由

こむすぽでは以前、全国ビリをあらそっている埼玉県の子ども達の「投げる力」を上げるため、
埼玉西武ライオンズと一般社団法人彩の国SCネットワークがコラボして行ったキャッチボール教室の様子を取り上げました。

第1回 「危機感――ライオンズとコラボした理由」
第2回 「ボールをまっすぐ投げられない!?――難しさと反省点」

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その中で筆者の埼玉県体育協会クラブアドバイザー伊倉晶子氏は、
「子どもたちがボールを投げる場所や機会は相当減っていて子供たちがボールをまっすぐ投げられない」
という現実に触れつつ、

・継続的にやらないと投げられるようにはならない(投げる力は向上しない)
・「できた」という達成感や「面白い」と感じられるものでないとそもそも継続的にやろうとは思わない
という点を指摘されていました。

私自身も総合型地域スポーツクラブの運営を通じて、子どもたちの投げる動作を数多く見てきましたが、改善には至らず、上記の指摘は正に本質をついていると実感しました。

学校現場などでも、全国で改善に向けた取り組みが行われていることと思います。
その中で「ボールを投げる」ことは共通した取り組みになっているのではないかと思いますが、特に女の子は「ボールが嫌い」「球技が嫌い」という子も多いでしょうし、ハードルにもなっているのではないかと察します。

そこで今回、投げる力が身について「面白い」「楽しい」と感じられることに焦点をあてた遊びを紹介したいと思いますが、外出が難しくなっている今、自宅でボールを使わず、身の回りのものを使ってできる練習方法から紹介したいと思います!

1.タオルを使って練習する

タオルを使いながら、上半身の使い方や下半身の使い方、
上半身と下半身の連動を身につけることができます。
(要するに投げ方のフォームはタオル投げでも身につけることができます)

2.ペットボトルを使って練習する

上投げフォームをさらに突き詰めたいという時にペットボトルを使うのがおススメです。
また、タオルだとリリースのタイミングがつかめないと思いますので、
ペットボトルを握ることで、ボールのリリースタイミングをつかむのにも役立ちます。

3.紙鉄砲を作って練習する

どうやったら音が鳴るかを繰り返すことで、
腕や手首の使い方を身につけることができます。

ポストに入ってくるチラシで
紙鉄砲を作るのに適したサイズ(A4より一回り大きいサイズがベスト)
のチラシが入ってくることもありますので、ぜひやってみてください。

※下の動画では、紙鉄砲の作り方から実際に鳴らすところまでを最初から撮ってみました

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ボールの投げ方のポイントと、どのように練習・実践していけばマスターできるようになるかはこちらで解説しています!(自宅でも練習可)
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ボールの投げ方・投げる力の向上に通ずる遊びに取り組むための3つの方法


1.鬼ごっこの中に投げる要素を取り入れる

鬼ごっこは、子どもたちが好む遊びのトップに位置します。

その中でも定番なのが、「かわり鬼」と言って、
鬼にタッチされたら鬼がかわるという鬼ごっこでしょう。

このかわり鬼をボールを使ってやるのを「ボールあて鬼ごっこ」と
名付けていますが、実際にやってみるとたいへん盛り上がります。

ボールあて鬼ごっこの様子↓↓

ボールあて鬼ごっこを効果的に行う方法↓↓

 

2.昔遊びや季節行事の中に取り入れる


(1)メンコ遊び(昔遊びと絡める)
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投げる入り口として真下に投げてみることがお薦めとも言われますが、真下であれば初心者のキャッチボールで起こりやすい、「後ろにボールを逸らす」ということもありませんので、それを避けようと腕の振りが段々と縮こまっていく心配もありません。

その真下に投げることをゲーム化して楽しむにはメンコ遊びが適しています。メンコ遊び本来の「相手のメンコをひっくり返す」には、また異なる力が求められるかもしれませんが、「相手のメンコに当たれば得点になる」など敷居を下げ、メンコ遊びを楽しいと感じられるようにすれば子どもも自然に投げる動作を身につけられるでしょう。

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(2)水風船遊び(夏イベントに絡める)
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水風船を使っての遊びは夏限定になりますが、ボールとは異なり体に当たるだけでなく(風船が割れて)濡れるスリルもありますので、子どもの反応も様々で楽しみの幅も広がるでしょう。

数多く用意して、一人あたりが投げられる機会をより多く作れると理想的です。
相手に向かって投げるという点ではドッジボールも同じですが、ドッジボールの場合はボールが1個・2個と限定されがちで、投げる機会が限られてしまうのが残念な点です。

(3)鬼を目掛けて投げる(節分イベントと絡める)

ここまで紹介してきた遊びは「人間に向かって投げる」ことが多かったですが、
同様に的が魅力的だと、子どもたちは楽しいと感じられます。
そこで、節分イベントと投げる遊びの相性はバッチリだと思います。

3.様々な投げる遊具を用意する

子どもたちは目新しい遊具を見ると、興味をもってくれる子が多いです。

そこでボールにこだわらず、投げて遊ぶ道具を用意して、
楽しんでもらうこともできます。

小さい子向けにはダーツやブーメランのようなものがよいですし、
小学生中学年くらいからは、リングビーやヴォーテックスフットボールも
楽しんでもらえるでしょう。

リングビー紹介動画はこちら↓↓

そして最後にこちらも↓↓

紙鉄砲遊び

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こちらも機会の減ってしまった遊びだと思いますが、紙鉄砲を作って鳴らすのも投げる動作に近いものがあります。(手首のスナップを使う)
音を鳴らせるには腕の振り方の問題だけではありませんが、「音が鳴る」成功体験ができれば、繰り返し腕を振りたくもなり、それがボールの投げ方の基礎にもつながってくるのではと考えます。

 

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■下記に該当する方におススメです!

・思うように投げ方が上達しない
・少し間が空くと、元のフォームに戻ってしまう
・自宅でも取り組める、投げ方の練習法を知りたい
・キャッチボールなど外でやろうとしてもなかなか続かず不定期になってしまう
・投げることの苦手意識をなくしたい
・個人的に子供の時にもった苦手意識をなくしたい

 

講師紹介 

石井 邦知 ISHII Kunitomo

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1982年、埼玉県生まれ。中学高校では野球部に所属。埼玉県立浦和高校から筑波大学に進み、大学では社会工学類都市計画を専攻。2006年に卒業し、営業アウトソーシング会社で主に法人営業に従事、イベント企画運営会社で主に広報やイベント運営に従事の上、2011年に独立。

マラソンなどの個人型スポーツが地域で流行っている一方で、地域のつながりが希薄になっている現状に矛盾を感じ、チームスポーツの普及で解消できないかという思いから2011年2月に埼玉県川口市を拠点に総合型地域スポーツクラブきゅぽらスポーツコミュニティを設立。

チームスポーツを通じて、年代や業種など異質で普段つながることのない人々がカジュアルに交流し、仲良くなれる場をつくっている。

中学で軟式野球部、高校で硬式野球部に所属。
「一般社団法人彩の国SCネットワーク」と埼玉西武ライオンズがコラボして行ったキャッチボール教室にも参画、小学校放課後児童クラブ(学童保育)や放課後子供教室でもスポーツレクリエーションを定期的(平日夕方)に実施し、投げる遊びを取り入れている。

2014年3月に一般社団法人日本コムスポーツ協会の設立を経て(代表理事)、スポーツを支える方向けのwebメディア「こむすぽ」を運営している。
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