ホームレスや若年無業者、うつ病、LGBTなど様々な背景をもつ人たちにフットサルを通して交流してもらおうと、認定NPO法人ビッグイシュー基金などが、7月4日(土)に「ダイバーシティ・フットサルカップ」を開催する。約200人の参加が見込まれ、経費の一部は昨年のチャリティ大会の参加費でまかなえそうだが、予算が約100万円不足していることから、6月14日までクラウドファンディングサイトで資金を募っている。
こむすぽ編集部
フットサルを通した交流が生み出すもの
ホームレスサッカーチーム「野武士ジャパン」を応援するなどしているビッグイシュー基金によると、住居や仕事に加えて希望も失った人にとって、サッカーは人とのつながりや生きる意欲を取り戻すきっかけになるという。
今回のフットサルカップは、社会的に不利な環境にある人たち、困難を抱えている人たちを対象としている。こうした人たちを支援している有志と、ビッグイシュー基金が「スポーツフォーソーシャルインクルージョン実行委員会」を結成して、イベント開催にあたる。関係者は「スポーツを通じて違った境遇に置かれた当事者が自分のことやチームメイトの経験や多様性を互いに、また社会的にも認め合える場となれば」との願いを話している。
資金を募っているのは、クラウドファンディングサイト・moon-shot(ムーンショット)。支援額は3000円、1万円、3万円、5万円、10万円で、支援額によっては受け取れるリターンが異なる。3000円では、大会レポートや、ビッグイシュー基金の年次報告書が送付される。1万円では、さらに、野武士ジャパンのオリジナルうちわ、書籍『ホー レス・ワールドカップ日本代表のあきらめない力』(PHP出版、著者・蛭間芳樹氏のサイン入り)が贈られる。5万円以上は、野武士ジャパンユニフォームもリターンに含まれる(詳しくはmoon-shotを確認)。
参加予定のチームには、路上生活経験者、若年無業者、ひきこもり経験者、うつ病経験者、養護施設出身者、被災地の若者、LGBT当事者、不登校経験者、ニート状態の人などが含まれるという。大会後には、参加チームで交流会を実施するといい、詳しくは野武士ジャパンのウェブサイトにも掲載されている。
フットサルカップ当日は、会場の代々木公園では別のイベント(アースガーデン)が行われ、出店やライブなどもあるというから、資金面で応援するだけでなく、当日会場まで出かけて声援を送るのもいいかもしれない。
ダイバーシティ・フットサルカップ概要
【日時】 2015年7月4日(土) 9時~13時
【場所】 国立代々木競技場フットサルコート 東京都渋谷区神南2-1-1
【概要】 12チーム参加(約200人)、7分ハーフ、4チームのリーグ戦から順位決定戦。
【主催】 スポーツフォーソーシャルインクルージョン実行委員会/認定NPO法人ビッグイシュー基金