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子どもの投げる力の向上にボールは不要?投げ方の練習につながる3つの遊び

2015年11月4日
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石井邦知(こむすぽ編集長)

子どもの投げる力が伸びない理由

こむすぽでは以前、全国ビリをあらそっている埼玉県の子ども達の「投げる力」を上げるため、
埼玉西武ライオンズと一般社団法人彩の国SCネットワークがコラボして行ったキャッチボール教室の様子を取り上げました。

第1回 「危機感――ライオンズとコラボした理由」
第2回 「ボールをまっすぐ投げられない!?――難しさと反省点」

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その中で筆者の埼玉県体育協会クラブアドバイザー伊倉晶子氏は、
「子どもたちがボールを投げる場所や機会は相当減っていて子供たちがボールをまっすぐ投げられない」
という現実に触れつつ、
・継続的にやらないと投げられるようにはならない(投げる力は向上しない)
・「できた」という達成感や「面白い」と感じられるものでないとそもそも継続的にやろうとは思わない
という点を指摘されていました。

私自身も総合型地域スポーツクラブの運営を通じて、子どもたちの投げる動作を数多く見てきましたが、改善には至らず、上記の指摘は正に本質をついていると実感しました。

では投げる力が身について面白いと感じられる遊び・スポーツとは何なのでしょうか?
学校現場など、全国で改善に向けた取り組みが行われていることと思います。その中で「ボールを投げる」ことは共通した取り組みになっているのではないかと思いますが、特に女の子は「ボールが嫌い」「球技が嫌い」という子も多いでしょう。

そこで今回こむすぽではこれまでと見方をがらりと変えて、「ボールを投げる」ことから離れ、投げる力の向上にも通ずるであろう3つの遊びを提案したいと思います。

投げる力の向上に通ずる3つの遊び

1.メンコ遊び

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投げる入り口として真下に投げてみることがお薦めとも言われますが、真下であれば初心者のキャッチボールで起こりやすい、「後ろにボールを逸らす」ということもありませんので、それを避けようと腕の振りが段々と縮こまっていく心配もありません。

その真下に投げることをゲーム化して楽しむにはメンコ遊びが適しています。メンコ遊び本来の「相手のメンコをひっくり返す」には、また異なる力が求められるかもしれませんが、「相手のメンコに当たれば得点になる」など敷居を下げ、メンコ遊びを楽しいと感じられるようにすれば子どもも自然に投げる動作を身につけられるでしょう。

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2.水風船遊び

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水風船を使っての遊びは夏限定かもしれませんが、ボールとは異なり体に当たるだけでなく(風船が割れて)濡れるスリルもありますので、子どもの反応も様々で楽しみの幅も広がるでしょう。

野球ボールサイズのポールを使ってのボール当て鬼ごっこも同類の遊びになりますが、いずれにも大事になってくるのは、数多く用意して、一人あたりが投げられる機会をより多く作ることです。

相手に向かって投げるという点ではドッジボールも同じですが、ドッジボールの場合はボールが1個・2個と限定されがちで、投げる機会が限られてしまうのが残念な点です。

3.紙鉄砲遊び

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こちらも機会の減ってしまった遊びだと思いますが、紙鉄砲を作って鳴らすのも投げる動作に近いものがあります。
音を鳴らせるには腕の振り方の問題だけではありませんが、「音が鳴る」成功体験ができれば、繰り返し腕を振りたくもなり、それが投げるフォームの基礎にもつながってくるのではと考えます。

なおこむすぽでは【ボール投げ教室】などの、ご相談・ご依頼も随時お待ちしております。

 

石井 邦知 ISHII Kunitomo

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2011年2月に埼玉県川口市を拠点に総合型地域スポーツクラブきゅぽらスポーツコミュニティを設立。主に(フットサルやバレーボールなどの)チームスポーツと(異業種交流、国際交流などの)テーマを掛け合わせた活動を行い、新たに30以上の新規の企画創出(協働を含む)を実現。

これまでの取り組みの標準化と他地域の展開を目指して、2014年3月に一般社団法人日本コムスポーツ協会を設立(代表理事)。

http://twitter.com/ComComSports

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