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Community&Communication×Sports

地域でスポーツを楽しみ、自分の居場所(サードプレイス)にするために-【第2回】続けて参加するコツ編

2016年12月12日
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藤田大介(心理カウンセラー)

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スポーツを通じて人との交流を楽しむことは、心と体の健康にとって有益であるだけでなく、生活の豊かさや充実感を向上してくれますね。しかし、人との交流があれば、そこにはストレスも生じます。そのため、一つのコミュニティで長く楽しむことは意外と難しいものです。そこで、心理カウンセラーであり、自身も一つのコミュニティで4年半以上も楽しい時間を過ごしている筆者が、継続してコミュニティに楽しく関わるポイントをいくつかご紹介していきます。

 

■心も体も無理はしない

まず最も大切なことは、「無理はしない」ことです。初めて参加してからそのコミュニティに打ち解けるまでは、多少無理してでも密に顔を出すべきですが、コミュニティが自分にとって居心地の良い場所になってからは、無理は禁物。そのままのペースで続ければ、いずれ仕事や体調にしわ寄せが来るでしょう。健康な体と、生活の基盤となる仕事がなければ、スポーツも人付き合いも楽しめません。また、体力や集中力が低下した状態で運動をすることになり、怪我のリスクが跳ね上がります。とはいえ、「行けたら行く」意識ですと、気づいたら何ヶ月も空き、次の参加が億劫になりやすいので、「月1で」など基本の参加ペースをマイルールとして決めると良いでしょう。さらに、運動でかかる体への負荷と、心のリフレッシュ度を天秤にかけ、参加するかどうかを判断するのも大切です。

また、「無理をしない」は体調だけではありません。コミュニティ内での交流も同じです。「みんなに好かれよう」と明るい自分を演じたり、過度に気遣いをしていては、次第にストレスになり楽しくなくなってしまいます。もちろん最低限の礼儀や配慮は必要ですが、基本は素の自分でいることを心掛けるのもポイントです。また、コミュニティの仲間は、クラスメートだと思い、気の合わない人とは程々な距離で接し、競技の時は協力して楽しむと良いでしょう。

 

■価値観の押し付け、してませんか?

人の抱えるストレスの大部分は人間関係だと言われますが、それはプライベートなコミュニティでも一緒です。このストレスを軽減するには、「完璧を求めない」ことが大切です。

どんなコミュニティでも、いろんな価値観の人がいるものです。「スポーツを楽しむ」ために集まっても、その「楽しみ方」でさえ十人十色。趣味や仕事意識はもちろん、理想のコミュニティ像も人それぞれです。そのため、自分と合わないからといって、相手を間違っていると決めつけてはストレスが増すばかり。ストレスなくコミュニティで過ごすには、自分と違う考えを否定せず、肯定的に興味を持って話してみたり、積極的に折り合う意識を持つことが不可欠です。

また、運営側にも完璧を求めるとストレスが溜まります。どんなコミュニティであれ、運営している方々は、多様な価値観を持つ参加者一人ひとりが、より満足できるようにと試行錯誤しているものです。そこに正解はないため、どうしても足りない所や至らない部分もあるでしょうが、そこに目を向けるのではなく、腹八分目の満足で良しとする大らかさを心掛けると良いでしょう。それでも気になる点がある時は、「私はこうしてくれたら嬉しいんだけど、どう思う?」といった具合に、自分の気持ちと改善案を主催者に提案するようにし、ダメ出しや不満をぶつけることは避けるのが、互いに良い関係を保つコツです。

 

■大好きなコミュニティだからこそ

もう一つ大切なこと、それはコミュニティの雰囲気をよくすることです。そのためには、雰囲気を悪くする大きな原因である、愚痴と噂話はしないことが重要です。特に、そのコミュニティや属する仲間に関するものはご法度です。愚痴を言うとその場ではスッキリしますが、後からそのコミュニティが嫌なものに思えてきて、参加する意欲が失せてきます。また、愚痴を聞いた人がコミュニティに悪い印象を持つ可能性がありますが、これは相手の楽しみを奪うことになります。噂話も同様で、その場にいない人のことや、その人に聞かせられない話をすることは、同じコミュニティで楽しむ仲間を傷つける行為に外なりません。どうしても愚痴を言いたい時は、コミュニティに関わりのない人に言うのが、人間関係を良くするための鉄則です。愚痴や噂は、「言わない、付き合わない」が、自分の大好きなコミュニティを守るためのマナーと言えるでしょう。

最後に、コミュニティにおいて役割を持つことも、長く楽しむポイントです。誰かの役に立つことは、自分自身の満足度向上に繋がります。競技のスキル上達のコツを教える、グループのまとめ役をする、新規参加者に話しかける等、自分の長所を活かして出来ることで十分です。その際、主催者に「何か手伝えることない?」「こんなことなら出来るけど、どう?」と予め相談しておくと良いでしょう。ただ、見返りは、多くの場合望むほどには得られないもの。感謝や特別扱いなどは期待せず、あればラッキー程度に思っておくのが無難です。

どれも、日頃の意識づけて出来ることばかりですね。折角手に入れた自分の居場所を失わないためにも、これらのポイントを抑えてスポーツや仲間との交流を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

藤田 大介(FUJITA Daisuke)

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DF心理相談所 代表心理カウンセラー/2006年資格取得後、数社でカウンセラーや講師を務める。2011年にNPO法人日本カラーアートセラピー協会を設立、副理事長就任。2014年4月に理事を退任し、独立。精神科クリニックにてカウンセリングを行うとともに、セミナー・講演を通じてメンタルヘルスの更なる普及に努めている。
http://dfsoudan.jimdo.com

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