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原稿・記事を書く前に考えておきたい3つのこと

2015年5月20日
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「こういうことが言いたいんですよね?」

こむすぽでは、原稿はデスクとしてすべて手を入れていて、場合によっては、大半を書き換えることがあります。

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濱田 優(こむすぽ編集部デスク)

素材のいいところを引き出すために、同じ素材で別メニューに再調理するイメージです。

ライターでない方に書いてもらうことが多いので、原稿の主張が必ずしもハッキリしていない、言いきれていないことがあります。行間からにじみ出てくる「言いたいこと」を推測して、行間ではなく行に落とし込みます。

「こういうことが言いたいんですよね?」といった感じです。筆者の言いたいことは外さないように、分かりやすく、読みたいと思えるものにします。

ときおり書き替えた原稿をお戻しすると、「これが言いたかったんです」「わかりやすくなりました」と言っていただけます。自分で書いた原稿が戻ってくることで、「自分が書いたものがより分かりやすく、よくなった」と感じてもらえるのですが、この「最初の原稿を書く」というハードルを越えるのは大変です。

書く前でも考えておけること

そこで、こむすぽで開催しているオープンゼミ(スポーツに関するミニセミナーで、スポーツサークルの主催者などの話を聞いている)では最近、簡単なライティング講座を開いています。 前回のオープンゼミでは、予定していた講座ができなかったので、その内容をまとめてみます。考えていたのは、いつもの原稿比較ではなく、「書く前」の段階についての話です。何か記事を書こうと思ったときに、漫然と書き始めても、何が言いたいのかよく分からないものになってしまうので、整理しておいたほうがよいことを伝えたいと思いました。

最初のポイントは

1.「その記事の何で勝負するのか」

ということ。ウリは何かということです。ウリになりえる要素としては、こういったものがあると思います。

・ トピックの話題性 (いつ書くか/何を書くか)

たとえば今ならアップルウォッチの話を書くといったことでしょうか。発売された直後の今だからこそ意味があります。

・ 当事者性があるか(誰が書くか)

アップルウオッチであれば、買って使ってみた人が書く記事と、単にニュースで知っているだけの人が書くものより意味があります。誤解してはいけないのは、買って使った素人と、使ってないけどスマートウォッチの専門家や有名人だと、後者のほうが求められることもあるということです。 この項目では「匿名か実名か」も要検討事項です。

・ 視点の斬新さ (どう書くか)

書く素材、ネタをどう調理するかということです。アップルウオッチを買って開封の儀をやった、というのもいいでしょうが、それはおそらくすでにたくさん出てしまっている。ほかのユーザーがあまりやっていないようなことをやるとか、書いていないであろうことを書く、ということがウリを作ることになります。

以上は、自分がつくるコンテンツについてですが、その際に意識しておかなければいけないのが、

2.「どんなコンテナに載せるのか」

ということです。

「どこに出すのか」ということです。アゴラに寄稿するのと、掲示板や増田に書くのと、フトゥールスに書くのとでは、書くことや書き方は変わってしかるべきです。

・ メディアの性格 (どこに書くかで変わる)

そしてもう一つ、

・ 自分のスタンス (誰が書くかで変わる)

これも重要です。意外にこれの重要性が分かっていただけないことが多いのですが、 たとえばアップルウオッチの話を、ガジェット好きのサラリーマンとして書くのと、グーグルの社員が書くのとでは、読者の受け止め方は変わります。

そして、これらをおさえたうえで、考えておくといいと思うのが、

3.「自分が書くことの意味は何か」

ということです。

たとえば読者のこの質問に答えられるでしょうか。
「なぜ自分が、見ず知らずのあなたの書いたものを読まなければいけないのか」

そして自問してみるといいと思います。
「なぜどこかの誰かが、見ず知らずの自分が書いたものを読んでくれると思うのか」

これの答えが、その記事の意味であり、ウリです。それがないと、わざわざ時間を割いて読んでくれるはずはないでしょう。

これを考えて作るというよりは、どこかのタイミングでこれに答えられれば、それでいいでしょう。

こうやって一般論で話してしまうと小難しい感じにとられるかもしれませんが、コツをつかんでしまえば難しくありません。

そして、コツをつかむには、やはり書いて、直してもらうことを続けるしかないと思います。
書いただけではうまくなりません。直してもらってはじめて、少しうまくなる。よく言うのですが、この「直してくれる人を見つける」のが一番難しい。それにしても書かないと直せません。

書く前でも、書きだしてからでもいいので、今回書いた点について考えてみていただければと思います。

 

* この記事は筆者のブログで公開されたものです。

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